前回に引き続き、サンプラテックの公式キャラクター「プラティーナさん」誕生の裏側に迫っていきます。
前回もお話を聞いたキャラクター考案者の谷江葵さん。
谷江さんは、サンプラテックのカタログ、キャラクター、取扱説明書など、
あらゆるデザインを支えてきた存在。
数えきれないラフスケッチと、迷い、悩み、そして小さなひらめき。
公式キャラクターを生み出すという仕事は、
決して華やかなだけのものではありませんでした。
今回は、公式キャラクターを語るうえで欠かせない谷江さんについて迫っていきます。
谷江さんは、学生時代は芸大で油絵を専攻されていました。
卒業後は、テレビ関係のアシスタントを経てデザイン会社に入社。
その後、2010年12月にサンプラテックに入社します。

入社後、谷江さんに任されたのは2011年10月発刊予定だった総合カタログ制作。
「カタログ制作は初めての経験でとても苦労しました」
と当時を思い返す谷江さん。
その総合カタログの中で、「女性向けワクワクアイテム」というページを制作することになりました。
「どうすれば、手に取った人に愛着を持ってもらえるか」
その問いから生まれたのが、キャラクターを取り入れるというアイデアだったようです。

ただ、メインキャラクターづくりには、常に葛藤がありました。
カタログの主役は、あくまでも製品。
キャラクターが目立ちすぎてはいけません。
かといって、印象に残らない存在では意味がない。
「ふざけすぎない。でも、流されない芯のあるキャラクターにしたい」
そんな想いから、表情をつくりやすく、感情に寄り添えるデザインを模索していきました。
ちなみに、キャラクターの女性像を考える際に参考にしたのは、
当時海外担当としてバリバリ働く女性社員の姿だったそうです。
メインとなるキャラクターと同時にデザイン案を検討していたのが、実験器具の妖精たち。
谷江さんが入社する前から「シェルディッシュ」という製品をモチーフにしたキャラクターがおり、
そこから着想を得て洗浄瓶のキャラクターが生まれました。
その後、ボトル、ビーカーへと仲間が増えていきました。

2024年からはPlatine®のブランドもリブランディングし、
広報部隊とタッグを組むことで新たな息吹が加わりました。
SNSを通じて新たなキャラクターの魅力が発信され続けています。
そんな谷江さんは、現在も3人のお子さんを育てながら、
リモートワークでデザイン業務を続けています。
谷江さんに今後挑戦してみたいことについて伺いました。
「開発されたオリジナル製品に、もっとキャラクターを取り入れていきたいですね。
・大学の学生と一緒に何かをつくること
・小物やグッズとして形にすること
・既製品から派生した“副産物”のようなアイテム――。
さらには、キャラクターデザインそのものを受注する仕事にも可能性を感じています!」

これから、どんなキャラクターやアイデアが生まれてくるのか、
その可能性は無限大に広がっています。
さて、次回はいよいよ最終章。
現在のプラティーナさん誕生のお話です。
ぜひお楽しみに。





