こんにちは。アイデアラボ運営チームです。
このコラムでは「第2回アイデアラボ」受賞作品から生まれた試作品について紹介をしていきます。

投稿ネーム:新米さん
アイデア製品名:遮光well plateキャップ

ウェルプレートは、細胞培養や実験をする際に使われる穴(Well)の空いたプレートです。
1つ1つの穴は小さく横に連なっているため、
手作業になると同じ穴に入れてしまうリスクがどうしてもついてきます。
そこで、光をさえぎることができ、
一つ一つの穴にも対応する専用のキャップを考案しました。

24well plate
まず、ウェルプレート全体に遮光カバーをつけられるように
穴の部分は避けた状態のカバーを3Dプリンターにて作成しました。

3Dモデル
そして、各穴に対して1つ1つ別のカバーを考案しました。
持ち手は2パターン考え、より操作がしやすいように工夫を凝らしました。

奥が突起型、手前が薄肉型
今回試作品を作る段階で、改善の余地を検討した点が2つあります。
1. 各ウェルのピッチ
ウェルプレートは、ウェルの数はもちろんですが
メーカーによって穴の大きさが若干異なります。
カバーのサイズが同じでもずれることが想定されるため、
可変可能な工夫が必要になる可能性があります。

各ウェルのピッチ検討
上半分は対応済み、下半分は未対応のため穴の位置がずれている
2.キャップを独立させることによる手間
今回は24ウェルプレート(穴の数が24個のプレート)を想定しましたが、
穴の数はプレートによって異なります。
そのため、一つ一つにキャップをはめることで
かえって手間が増えてしまう可能性があります。
例えば、個別のキャップをスライドレール式にするなど、
バリエーションがあった方がよいかもしれません。
課題はいろいろとありますが、より使い易い製品になるよう、
実際のユーザーレポートも交え、今後もご紹介する予定です。

完成した試作品
次回も試作品のご紹介をしていきますので、お楽しみに。
Platine アイデアラボ運営チーム






